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【音感不要】「曲の調」、こうやって見つけよう

音楽理論

長調のバラード、だいたいBメロで平行調短調のコード進行使う。

短調のバラード、だいたいBメロで平行調長調のコード進行使う。

by 僕。

はいどうも、ぴーなっつです!

今回 #アカペラアドベントカレンダー の企画に12日目担当として参加させていただけることになりまして、執筆しております。僕は現在大三で多分この企画最年少の執筆者でして、(正直こんな若造の自分語りは需要ないだろうなあ。。。)と思いますので今日は僕のことはひとまずおいといてハウツーの話に徹したいなあと思います〜。大学でアカペラアレンジをまあまあやる都合で作譜をよく行う経験から、今回は”調号の設定”についてお話をしようかなと思います。

11日目のコジコジさんからのバトンを受け継いで、書いてゆきます〜 コジコジさんの記事のリンクはこちら!↓↓↓読んでみてね〜




先に言っておくと、本記事は基本的に、楽譜を書く人に向けた記事になっております。(アカペラには限定せず、合唱やバンドサークル、作曲の方面の方にも共通する内容を扱います)

というか、楽譜書くときに調号をどうやってつけたらいいかわからない人に向けた話です。メロディは頭に浮かんでて楽譜にしたいけど調がわかんないやって人とか、既存の曲をアレンジして楽譜にしようとしてるけど調がわかりません、って人に、ぜひ読んでほしい。適当に調号をつける前に、一度この記事を読んでみてほしい。
そして目標としては、こういった人たちや、今まで調号を気にしてこなかった人たちが、この記事を読んで今よりもう少しだけ曲の調号に気が配れるように、なったらいいなあ。


ということで今回は調号を設定する方法のお話なんですが、先に言っちゃうと実は、




体感93%の確率で曲の調がわかる簡単&最強の方法があります(マジです)。

しかも、この方法、音感を必要としません


僕が経験則的に見つけたやり方で、まだほぼ誰にも言ってないので、とてもレアな情報です。ということで今回それを伝授します。てか今回の記事はそれを紹介する記事なので、ぶっちゃけそれだけ読んで帰っちゃっても構わないです。目次から飛べるので時間なかったらとりあえず細かい話飛ばしてそこだけ読んじゃってください。

そういうことで、書きます。

まああの、今回調号に関する内容を深掘りする上で、普通に演奏者側も絶対把握しておきたい音楽の仕組みの話が色々出てきます。なので僕/私は楽譜書かないよって方も、ぜひ暇があったら、読んで欲しいなあ。。。と思います。てへ。


(ちなみに余談ですが、この前”(楽譜の)臨時記号”について話した記事が230いいねついて結構読まれたので、それに味をしめて今回”楽譜の調号”をテーマとして扱うことにしました。臨時記号の過去記事はこちら↓)

(調号のことをよく知ってから読むとまた面白いと思うので、この記事を読み終わってからでもいいのでぜひ読んでみてね)

それじゃあ本編行くね。

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前書き:”調号”について

調号に注意深くなろう

みなさん、調号を適当につけてませんか?

調号っていうのは、なんでも適当に設定すればいいわけではなく、割と”答え”があります。色々な捉え方ができる場合もあるのだけど、基本的にこのメロディはこの調、っていうのが定まることがほとんどです。

つまり、”明らかにおかしい調号”っていうのが存在するわけです。”間違い”がある。
そしてそんな間違った調号を適当につけると、混乱を招き、すごく困る人が出てきます。
ていうか僕は困ります。。。
調号違うとすっごく読みづらくて普通にめちゃ困るのでなるべくやめてほしい。。。

なのでなるべく正しい調号をつけて欲しい。でもねー結構あるんですよ、調号間違ってる譜
フラットが一個抜けてるとか一個多いとかの(キー±5の)ずれは、やっぱ多いね。属調か下属調になっちゃってるやつ。あとはジャズとかの臨時記号でのフラットがもともと多い譜だとキー-2でずれてるやつもあります。僕そうなるとめちゃ困る。。。譜読みにかかる時間が冗談じゃなく5倍になる。本当に。すごくしんどい。

ただ、楽典の知識とかなんて誰でも持ってるわけじゃないし、誰だって最初の頃は正しい調わかんないもんですよね。仕方ないよ。
でももしできるなら、この世界から”間違った調号で書かれた楽譜”を少しでも減らしたい。
調号のミスが原因で誘発されうる諸々の悲しい出来事を、減らしたい!
だから今日、僕が教えます
結構”調”って奥深いので、100パーの方法がないんだけど、でも1つ、自信を持って紹介できるすごいおすすめのライフハックがあるのよね。楽しみにしてて。

てか、まず調号ってなに?

調号ってなんなの?初めて聞いた言葉だ。。。っていう方もいらっしゃいますよね。どういう意味なのか気になりますよねー。そんな方は、

自分で調べてください。。。

簡単に一応ここでも説明するのだけど、詳しい説明は自分でググってねって感じにします。(色々細かい説明はめんどくさいので。ごめん。)

まあでもいうて説明しましょう。調号というのは、
楽譜の左端に元からついてるシャープとかフラットのことです。

これでいうと、一番左に二つずつ付いてるシャープが調号です
(曲中のシャープやフラットは調号じゃないよ)

たとえば、調号としてシャープが二つついてる場合、それはニ長調(Key D)もしくはロ短調(Key Bm)のどっちかだよ、ってことを表します。(ちなみに二つのシャープは必ずド、ファについてます)

ここで最初にシャープが2個付いていると、それ以降にその高さの音符が出てきたら(特に臨時記号が入っていなければ)シャープがついた音を意味します。そういう、楽譜上のシステムのことを調号というんですね。

調号をつける理由

調号をつける理由として、

曲中に臨時記号が出てきすぎると読みづらいので、よく出てくる臨時記号は最初に書いちゃって譜の見栄えを良くするため

とかっていう風に説明されることがあります。

これは、



んーーーーー、間違いです


いやまあ、理由の一つかもしれないけども、それは主たる理由ではないんです。
もしそれだけの理由だったらまあ、適当に調号つけてみて一番臨時記号が少なくて楽譜が読みやすそうな調号を採用すれば問題ないことになるよね。そして多分、実際にそういう考えのもとで調号を設定してる方も少なからずいらっしゃると思います。
けど、本当はそんなことないんですね。そんな付け方をしてしまったら調号のもつ大切な意味が大きく損なわれてしまうのです。


実は調号には、絶対に欠かせないある重要な役割がございます。
それは、


曲の主音を明らかにすること!(デン)



ポップスなどの一般的な音楽のメロディは基本的に、基準となる特定の音/コードを持っています。トニックとか呼ばれますね。その音を基準にスケールという概念は設定されるため(スケールの)1度とも呼ばれたりします。そしてその基準の音は、楽譜の調号を見るとすぐわかるようになっています。というかそういう仕組みで調号が設定されているのでここら辺の話は当たり前の人には当たり前でしょう。

例えばシャープが二つついてたらトニックのコードはDまたはBm、つまり主音は。短調長調の2種類がありますが、でもまあ2択なんですね。
そういう風な対応付けがありまして、調号は譜を読む人に(主音はこれですよー)って教えるような役割を担っているんです。だからこそ調号を正しくつけることは、楽譜の読み手に主音を最初に教えてあげる意味でとても大切なんですね。

さて、調号設定の観点から逆に考えれば、主音がわかれば実はもう調号は2択まで絞れてるんですね。その主音に対応する短調スケールか長調スケールか、っていうやつです。MuseScoreでパレット開いて調号にカーソル合わせたら(KeyDメジャー/Bマイナー)的なのが出てきます。メジャーが長調、マイナーが短調です。だから主音がDだってとこまでわかったらDメジャーかDマイナーの調号つければいいっていう話です。



そしてしかも、ここについては、とりあえずどっちも試してみればわかります
短調と長調どっちも試してみて、音符に臨時記号があんまりつかない方が正解の調です。そういうもんです。

テクノロジーの発達した現在、MuseScoreなどの楽譜作成ソフトを使用している方多いと思うんですけど、そういったソフトだと大抵調号を設定すれば勝手にメロディに調号がついて、それに合う適した臨時記号が生成されますので、それで2通り試してみて臨時記号があんまりつかない方を選んじゃえば、もうこれで万事OKなんです。

ということで、これ、ぜひ覚えて帰ってください。


主音がわかったら長調と短調どっちも試して

音符に臨時記号があんまりつかない方が正解





はーい、そういうことでーす。

(どっちも同じくらい臨時記号がついた場合は、そういう音楽です。同主長調短調をめちゃ行き来する曲です多分。その場合はまあどっちでもいいんじゃない。とりあえず長調にでもしたら。)

とりあえずこのPOINTは、みなさん覚えておきましょうね!




あ、まだ話終わってないよ!!

ぜーんぜん途中だよ。一番のキモ、どうやって主音を見つけるかがめちゃめちゃ大事になってくるし、そこでみんなつまずいています。主音の見つけ方のライフハック、次の次のところで言います。


でも、一旦、言い訳の章挟ませてください。

ごめんなさい、”100%確実な見つけ方”はないです


多分、ないです。ごめんなさい。

曲の調性は、ある種の流動性を持ちます。複雑な転調や部分転調を駆使する曲は多数ありますし、そうでない普通のポップスにおいてもモーダルインターチェンジなどの他の調のスケールの音を借りてくる技法はよく用いられます。実は、ずっと一つの調性の中で終始する曲というのは、めったに存在しないのです。

あ、調号がずっと変わらない曲は無限にあります!うん!どっちかというとそっちの方が多数派です。でも、最初の一言でちょっと漏らしたけど、平行調への移調なんかは8、9割方の曲が曲中どっかで1回はやってます。本当に、めちゃめちゃたくさんある。

平行調というのは、調号が同じであるメジャー調とマイナー調のことを指します。そのため、どんなに平行調で転調しても楽譜の調号には一切現れないためみんな気づかないのです。(でも逆に言えば気づかなくても楽譜書いたり読んだりする上で全くなんの支障もないから全然大丈夫!)

まあそのような背景がありまして、この曲はこの調性!って言い切るのはそもそも難しいことなんです。さらに現在のポピュラー音楽では、様々な音楽領域の特徴が混ざり合った多様なコード進行が用いられています。そのためその中で基準となっているトニックのコードを見つけようとするとき、少なくとも”簡単な一つの確実な方法”なんてものはありません。厳密に考えまくるとこのブログでは収まり切らないほどの長さになるし、そして何より理論的に確実に見つける方法を、僕は知りません。最終的にはたくさんの曲をきいて耳を養うしかない。それが一番近道。そんな気がします。

ちなみにかくいう僕は、小さい頃から音楽に触れていたこともあり、メロディを聴くと感覚としてトニックがすぐわかる能力を身につけています。強めの相対音感っていうやつです。
ずるい、と思うかもしれませんが、この能力は年齢関係なく鍛えて行くことができる領域ですので調性を意識しながら様々な音楽をきいていくことで必ず上達していく習得可能な能力です。頑張ってみてください。



話が逸れました。

あ、安心して欲しいのですが、僕が今回お伝えしたい内容は

“全然音感ない人でも93%の確率で曲の調を当てられる方法”です。

音感なしで、音楽の調をおおよそ当てることは、できます。そしてそれは全部の調を試して一番臨時記号が少ないやつを力任せに試していくことではないです。ググるとかでもないです。
もっと簡単に、もうちょっと確実に見つける方法論を、たくさん引っ張ってごめんなさい次の章で紹介します!どうぞ!

主張:音感なしでも調がわかる最強の方法


より正確には、曲の調の主音を当てる方法です(上に述べたとおり、主音がわかったら長調と短調をどっちも試せば適切な方は見た目で大体わかります)。すごい拍子抜けしちゃうと思う。1行で終わるので。

その方法が、こちらです。

サビのメロの1番最後の音、
だいたい主音。




これです!!!!!!!!!!!!

これだけです!!!!!!!

ごめんこんな簡単な一言をめちゃめちゃ引っ張っちゃってごめん!!!でもそうなの!!!!これ知って欲しかったの!!!ごめんなさい!!!!

そういうことです!

①まずサビのメロの最後の音を調べる

②その音を主音にした場合の短調と長調の調号をどっちも試す

③臨時記号が少ない方の調号を採用する

(④一応曲中全部のサビで試してみると、曲中半音上がる転調とかしてた時気づける。)

 
(注:曲中にCメロだけ調が違ったりABメロとサビの調が違ったりとかサビ中転調などの例外的なことが起こるとそれは検出できませんごめん。でも少なくともサビ周辺の調がかなりの割合でわかるよ。すごい。)

検証:え、それホンマなん?

実際にこのやり方を試してみる

ホンマなん?ってなりますよね。なので、検証してみましょう!

ということで、2019年上半期JOYSOUNDカラオケランキングの上位曲で調べてみました。え、どうなるんだろ僕も楽しみ。

2019上半期JOYSOUNDカラオケ総合ランキング
  1. 1位 Lemon/米津玄師
    今でもあなたは私のひか“ 
           → ○(長調の1度)
    (※本来はCメロのみ調号が変わっているが、当方法では検出不可)
  2. 2位 マリーゴールド/あいみょん
    “抱きしめて 抱きしめて離さない
            → ◎(長調の1度)
  3. 3位 シャルル/バルーン
    “笑いあってさよな
           → ◎(長調の1度)
  4. 4位 さよならエレジー/菅田将暉
    “光れ君のう“ 
           → ◎(長調の1度)
  5. 5位 糸/中島みゆき
    “織りなす布はいつか誰かを 温めうるかもしれな“ 
           → ◎(長調の1度)
  6. 6位 U.S.A./DA PAMP
    “交差するルーツ Times Square“ 
      → ×(短調としたときの5度)
  7. 7位 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
    “少年よ神話にな
           → ◎(短調の1度)
  8. 8位 小さな恋のうた/MONGOL800
    “ほらーあーあーあー 響け恋のう
           → ◎(長調の1度)
  9. 9位 ハナミズキ/一青窈
    “君と好きな人が100年続きますよう
           → ◎(長調の1度)
  10. 10位 366日/HY
    “あなたのことばかりー(いー↑)”
           → ◎(長調の1度)
  11. 11位 ひまわりの約束/秦基博
    “ここにある幸せに 気づいたか
           → ◎(長調の1度)
  12. 12位 3月9日/レミオロメン
    “あなたにとって私も そうでありた
           → ◎(長調の1度)
  13. 13位 奏/スキマスイッチ
    “さよならに代わる言葉を 僕は探してた
           → ◎(長調の1度)
  14. 14位 君はロックを聴かない/あいみょん
    “あんな歌で 恋を乗り越えてき
           → ◎(長調の1度)
  15. 15位 アイネクライネ/米津玄師
    “あたしの名前を読んでくれ
           → ◎(長調の1度)
  16. 16位 今夜このまま/あいみょん
    “泡の中で眠れたらな
           → ◎(長調の1度)
  17. 17位 Flamingo/米津玄師
    “毎度あり 次はもっと大事にし
           → ◎(短調の1度)
  18. 18位 プロローグ/Uru
    “淡く光る ちいさな星が残って
           → ◎(長調の1度)
  19. 19位 ピースサイン/米津玄師
    “転がってくストーリー
           → ◎(長調の1度)
  20. 20位 ロキ/みきとP
    “ロキロキのロックンロッ クン ロール
           → ◎(短調の1度)

(ランキング引用元サイト: https://www.joysound.com/web/s/karaoke/contents/ranking/2019)

ランキングにまとめるの疲れた。。。。

ということでとりあえず上位20曲見てみると、このやり方で19曲、95%の曲の調の特定に成功しました!!やったね!
一曲LemonだけCメロの調が特定できないことを考えると本当に93%だ。93って、体感そんくらいってつもりで言ってただけの数字なのに本当にそうだったのびっくりだな。。。

いやあすごいねえ、本当に結構な確率でわかるんだねこれ!

ちなみにまとめるのは疲れるからやめるけどランキングサイトには30位まで載ってまして、パパッと見てみるとHAPPY BIRTHDAY、灰色と青、雪の華、高嶺の花子さんパプリカ瞬きLOSER恋シンデレラガールシュガビタですね。この10曲の中だと花子さんとシンデレラガールだけダメですね。あらあ正答率下がった。。。見てみるんじゃなかったな。。。

下半期ランキングはまだ出てないから見れないけど、多分ランクインするであろうpretenderもこの方法で行けるし、なんと白日も(Cメロ以外)いけちゃいます。あ、宿命はダメだ。イエスタデイもだめ。。。でもノーダウトはいけるよ。てか最近の曲結構特殊な音選びの曲多い気がするな。。。

一応最新曲じゃなくて平成カラオケランキングも軽く調べてみますか。表作るのは面倒だけど見てみる分には簡単だしね。どれどれ。。。
(引用元: https://www.joysound.com/web/s/karaoke/feature/heisei/ranking)




あっ

上位30曲全部この方法使える。。。


うわあ。。。この手法の良さを伝えるためには絶対こっちのランキングを表にまとめたほうがよかったよ。。。失敗した。。。(もう気力がわかないので表にはまとめません)

てかしかも50位まで見ても49曲/50曲でこの手法使えるやん。98%やん。I’m proud以外全オッケーって、すごすぎるな、この方法。(自賛)

あ、一応三日月/絢香は2番サビだけギリギリ主音から少し(多分半半音くらい)下がった音で終わってますね。まあ他のサビはOKだしセーフでしょ。あとは全曲完璧に主音です。サビ以外のとこでの検出不可転調してるのは見る限りではCAN YOU CEREBRATEのみかな。花 栄光の架橋 AM11:00がサビ終わりの音に上ハモ入れててラストの音がどっちなのか微妙にわかりずらくなってたりするけどまあいうてわかる。White Loveはピカルディ終止してるものの結局最後の音は短調での主音なので問題ないです。


まあとりあえず、検証成功じゃないですかね!
だいぶいい感じの確率でこの方法が使えることをわかってもらえたかな!

話のわき道:他のやり方じゃダメなのか

検証した通り、この方法を使って結構な確率で主音を見つけることができることがわかっていただけたと思います。でも所で、本当にこの方法がベストなの?他にもっといい方法あったりしないの?っていうことも少し、思いますよね。
僕も理系大学生の端くれとして、他の手法との対照実験が行われていないととてもむずかゆいです。

でもね、こんなことやってたら絶対に記事が長くなりすぎる。。。(ここまでですでにめちゃ長いねごめんね)

ということで、別記事にまとめておくことにしましたので、気になる方は下のリンクからどうぞ。
「サビの最後のコード=トニックコード」説、「曲の最後のコード=トニックコード」説、「Aメロの一番最初のコード/音=トニック」説などと比較検証しております。

まあ結論を言っちゃうと、「サビのメロ終わりの一音=トニック」説が結局一番いいです。一番簡単に、その上一番高い正答率で、曲の主音がわかりますので、安心してこの手法を使って欲しいな。

理屈のお話:なぜこの方法が使えるのか

もうすでにこんな長くお付き合いいただいてありがとうございます。もう言いたい事は言ったし、理屈を簡単に説明して終わりたいと思います。
あ、ここから先は別に全然読まなくていいですよ。読みたい人だけどうぞ。

メロディとは

メロディ(旋律)、それは音楽の中心、曲の華、聴き手に一番届く部分です。コード進行なんていうのはそれを彩るお膳立てにすぎません。その部分の美しさ、そして聴き馴染みの良さが、音楽の一番のキモです。

そう、メロディは聴き馴染みが良くなければいけないのです。確実にお客さんの耳に届く部分だからこそ、絶対に、耳に、馴染むものでなければいけません。そのためには例えば、音がずっと飛び飛びで高音低音繰り返す取り止めもない動きをしてしまうと、よくないですよね。隣の音への動きを中心に、たまにちょっと音が飛ぶくらいにとどめるのが大事だったり、します。

サビって、なに?


曲のサビって、なんなんでしょう。概念としてはJPOPに置いて特に特徴的なものですね。これって、一体なんなんでしょう。曲の盛り上がる部分、っていう定義でいいんですかねえ。


実は残念ながら、色々調べてみてもサビについての明確な定義はないんです。まあしかし、それでも人は”ここ、サビっぽいな”とか感じるわけです。あなたがサビっぽいなと思った時、その部分のなにが”サビっぽさ”を出しているんでしょう。
間奏の有無?でも間奏くる前の時点でももうサビ感感じてますよね。音量の増大?音量一定のmidiでも”サビっぽさ”を感じる時は感じます。というか本当に、盛り上がるからサビ、なんですかね?Bメロや間奏の方が盛り上がる曲っていうのも世の中にはいっぱいあります。Aメロよりも落ち着いてたりするサビの終わりらへんの部分まで含めて、ちゃんと”サビ”って認識されたりしてるしね。

色々考えられますけど、やっぱり、その部分のメロディが終わった直後に2番に突入する感じがしたらサビなんじゃないですかね。僕は、そう思います。
メロディを聴いて、あ、ここで一区切りついたな、って思えたら多分そこがサビなんです。そして曲作る側もそうやって考えてサビを作ります。


はい、いいですか、メロディを聴いて、そう思えたらなんです。コード進行が”サビらしさ”を作っているのではなくメロディが”サビらしさ”を作っていることに注意です。もしそうでなかったら同じコード進行でずっとループする曲なんてこの世にそんな存在しないはずでしょ。なんでコード進行やリズムが同じなのに展開がつけられるの?メロディの力です。

“サビのメロディ”の特徴

さて、曲に展開をつけるためにサビが重要なのは皆さんもだいたいわかってると思いますが、サビを作るにはメロディが大事、という話でした。さて、サビのメロディを作るとき、ここで一区切りついたな感を出すために、大事な点がいくつかあるわけです。

まあまず第一に、1番の全体で起承転結の流れがちゃんとついてないと終われない。うん。ずっと一定のテンションのまま変わらなかったら1番は終われないです。
という事なので、サビに盛り上がりがよく来るのはそのためです。普通に話の流れ的にクライマックス盛り上げておこうっていう話ですね。

はいそして第二に、サビのメロディの最後に”終わった感“を出す必要があるわけです。
お話の最後くらいは安定していたい、解決していたい。そのためには、正直、トニックの音を使うのがぶっちゃけ最適、なんです。うん。ほとんどの曲そう。
上に述べた最強の方法はそれを逆手にとって主音を調べたわけですね。

音楽はエンタメなので、”よくある展開”そのままはやはり好まれませんし、作曲者はみんなこぞって他と違う独自の音楽を創り出そうと模索し続けています。なのに検証してみると、ほとんどの曲がサビのメロをトニックで終えてる
これって、だいぶびっくりなことですよね。いってしまえばほぼ全曲が同じ音で終わってるのです。それほどまでにトニックでのサビメロ終わりは耳馴染みのいい音楽を作る上でめっちゃめちゃ大事なことなんだなあということがわかります。
逆にほぼ同じ終わりの音なのにこんなに違って聴こえる/多様な音楽が生み出されていると感じるのは、作曲者たちの手腕のすごさでしょう。
だって僕がいうまでみんな、”長調の曲のサビのメロってほとんど1度で終わってるんだ!”なんて、全く意識してなかったでしょ?そうだったとして、それはあなたがバカなんじゃなくて多分、気づかせない数多の作曲者たちの手腕です。すごいことですよね。

トニックの安定性

調の主となる音、トニック。その音がすべての曲の基準となっています。

曲はその音を基準に、不安定な方向に発展させて、そして安定に戻ってくる。これを、手を替え品を替え繰り返して、曲の流れを作るわけです。
流れの作り方はそれこそ作者の腕の見せ所。めちゃめちゃトニックばっか鳴らしてリズムだけで楽しませてほぼ展開しない曲があったり、はじめっからサブドミナントやドミナントといった不安定なコードばっかりでほぼずっと押し通す曲あったりします。

それでもやっぱり、耳馴染みの良い音楽を作るためには、基準となっている音が完全に迷子になってしまうのは避けたいし、ちゃんと流れの中で落ち着くタイミングでは基準の音を鳴らしていたい。

この落ち着くタイミングというのが、”サビ終わり”、なんです。
というか落ち着くからこそ、人はその部分を”サビ”として認識するんです。
たまに例外はありますが、やはり1番耳に届く「主旋律」はサビ最後には主音でなっていることがほとんどだし、数少ない例外の場合であってもサビ終わりのタイミングでベースだったり何らかの主要なパートが絶対に、99.9%、主音を鳴らしています

ポピュラー音楽の仕組みを、ほんのりくらいは理解していただけたでしょうか。音楽は本当に奥深い世界なので詳しく話すと冗談抜きで夜を越せるので今日はこの辺りでやめておきます。こういった仕組みについてもっと詳しく知りたい方は、「音楽理論」をより深く調べていくととても面白い話がわんさか出てくると思います。見てみると楽しいと思うよん。

いかがでしたか!


いかがでしたか!

楽譜作成の際、ついつい軽んじられがちな調号の設定。しかし深く知ると、楽曲をより深く捉える上で欠かせない“主音(トニック)”という概念と密接に結びついていることがわかります。
主音を知ることは、楽曲のコード進行を考える上で、一番大切な最初の一歩です。

どの音が基準になっているのかに注意深くなることで、楽曲構造の理解はぐんと深まり、演奏の中での気づきの幅もぐんと広がります
この記事を読んで、その奥深さの一端を少しでも感じていただけたら幸いです。

このように、作譜の際の調号決定の手法について長々と述べさせていただきました。
だいぶ長いこと上から目線で話しましたが普段は普通に大学3年生やってます。レポートが本当にしんどい。
ぴーなっつというあだ名で1人アカペラや弾き語りなどの音楽活動とかも(課題の合間を縫って)たまにやってたりもしますので、以後お見知り置きを〜 (Twitter本垢→ https://twitter.com/NaturalPsi 歌垢も一応あるよ)


さて、記事も終わることですしここでもう一度、曲の調号の見つけ方をおさらいしましょう。

再掲!

①まずサビのメロの最後の音を調べる

②その音を主音にした場合の短調と長調の調号をどっちも試す

③臨時記号が少ない方の調号を採用する

(④一応曲中全部のサビで試してみると、曲中半音上がる転調とかしてた時気づける。)

はい。そういう感じです。
僕はこれを伝えられたのでもう本望です。

長いことお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
またこの場を借りて、 #アカペラアドベントカレンダー への参加の機会をいただけたこと、本当にありがとうございます。所属している アレンジャーの会 でこちらのお話を聞いて参加してみたのですが、前から書きたいなあと思っていたこの記事を執筆する大変良いきっかけになりました。感謝。

はい、ということで、そろそろ次の方にバトンを渡しましょう。
僕に続いて13日目を書いてくださるのは、たっくんさん!(Twitterはこちら)
僕が所属する東京大学アカペラサークルLaVoceのOBで、3個上の先輩です。作譜の腕は僕が保証します。
どんな記事になるのか、期待ですね!

じゃあ、またね! ばいばい!

2019/12/12 ぴーなっつ    

コメント

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